伝統の製法で新商品の開発にチャレンジ
茨城県龍ヶ崎市の、(株)つかもとは、80余年にわたり丁寧に甘納豆を造っています。 うずら・あずき・白花などの豆類を材料とする”王道”の甘納豆はもちろん、ゴボウやカボチャといった野菜を使用した甘納豆も手がけ、商品は実に30 種類にものぼります。 同社はサツマイモと林原(岡山市)が開発した「マルチトール」という甘味料を使用し、「ノンシュガーの甘納糖」づくりに乗り出しました。 マルチトールは通常より30%ほどカロリーの低い糖アルコール。甘みも通常の砂糖より控えめです。ほんの少しアッサリした味になりますが、砂糖を使った甘納豆と ほとんど変わらりません。糖尿病患者の方や摂取カロリーに注意が必要な方にも楽しんでいただけます。 サツマイモは、茨城県の霞ヶ浦周辺のものを使用。茨城県のサツマイモの年間生産量は約16万トンで、鹿児島県に次いで全国二位であることから、「原料の安定供給が可能であるうえ、地域ブランドにもつなげやすい」と判断。 甘納豆は半生の食品であるため、水分量や糖分のバランスがポイントとなるりますが、皮に被われている豆に比べ、サツマイモは煮くずれしやすいのです。さらに、同じ品種でも畑によってイモの固さなどは微妙に異なっており、頃合いを見定めるのが非常に難しいので、甘味料の分量などは、ある程度数値化できるものの、最後には職人の腕と経験がものをいいます。 同社には、この道40年のベテランをはじめ、五人の職人が揃っております。